SRT を活用したリモート配信システムレシピ「プレイング配信版」【改良版】

0. 前提

本レシピは プレイング配信システム(出演者2名分)レシピ の改良版です。 Branch Output プラグイン を使用することで、 出演者が起動する OBS Studio インスタンスが 2 つから 1 つに減りました。

本レシピでは、プレイング配信を行う上で、リモートから全出演者が参加する場合の配信システムを構築したいと思います。 今回も SRT という聞きなれないプロトコルを駆使することで、低遅延かつ高品質で信頼性の高いシステムを目指します。

尚、DISCORD、OBS Studio、vMix、その他配信に関する基本的な知識、PCの知識があることを前提とします。

SRT に関する説明は、「ビューイング配信システム」の記事 を読んでいる前提として割愛します。

1. 要件定義

  1. 出演者はゲームに参加し実況プレーするプレイング配信。
  2. 出演者が 2 名。それぞれリモートから配信に参加し、お互いにボイスコミュニケーションが可能とする。
  3. 配信オペレーターは 1 名、出演者とは別の場所(スタジオ)で配信を実施する。
  4. 配信オペレーターからトークバックで出演者に指示を出せる。トークバックは配信には乗せないこと。
  5. 出演者 2 名から、それぞれゲーム映像(+ゲーム音声)と Webcam 映像(+マイク音声)を受け取って、スタジオで合成して配信する。
  6. 出演者 2 名には、Output の絵を返す。
  7. 出演者 2 名は自分の配信機材を使用する。運営から特別な機材を用意しない。

2. 用意するもの

2.1. スタジオ側

2.2. 出演者側

3. システム図

※出演者は DISCORD の画面共有で配信 Output をモニター出来ますが、あくまでも絵の確認用で、画質や低遅延は追及しません。 また、映像のみで Audio はモニターできません。

※ゲーム音とマイク音をパラ(別々)で送るので、vMix 側で音量バランスの調整が出来ます。

4. レシピ

レシピ詳細は、以下の GitHub リポジトリにて公開しています。